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竹島【蒲郡市】

うみエリア 事業者の声

田原市

地元の農家のお母さん手作りの味「焼肉のたれ」
~田原の肉や野菜を田原にしかない味で食べてふるさとを感じてほしい~

道の駅田原めっくんはうす「田原のうまいだれセット-焼肉のたれ」事業者:うしやさんのタレ 中神牧場 中神 幹大さん、眞智子さん、智恵美さん

ブランド牛「田原牛」を育てる「中神牧場」

田原市のブランド牛「田原牛」は、和牛とホルスタインの交雑種を遺伝子組み換えでない飼料で育てた安心・安全で人気の牛肉だ。現在、市内10農家で約1800頭の田原牛が大事に育てられているが、「中神牧場」ではその1/3にあたる約600頭を飼育している。そんな「中神牧場」の中神幹大さん、眞智子さん、智恵美さんにお話を伺った。

美味しい「田原牛」の秘訣

中神牧場は、昭和40年代に田原市大久保地区で畜産業を起業し、現在3代目の幹大さんが経営している。幹大さんは田原牛の生産者となって7年であるが、全国の交雑種の中では日本一の肉質だと胸を張る。交雑種の肉質は飼育方法によって大きく変わるが、田原牛は肉自体の味を高めるために他地域より長く飼育しており、和牛に近い肉質だと評価されているという。
幹大さんは、「田原牛は甘味があり、脂がしつこくありません。田原牛には先人がこだわって作ってきた歴史があり、いいものをお客様に届けるために、餌だけでなく、育て方や体調管理などの日々の牛との関わり方をとても大事にしています。そして田原牛の農家同士でそれぞれの牛の評価をオープンにすることがお互いの刺激になり、生産者のモチベーションに繋がっています。」と田原牛の美味しさの秘訣を教えてくれた。

田原のお母さんの味「焼肉のたれ」

幹大さんの母親の眞智子さんは、夫婦で牧場を経営する中で、地元の農家の主婦8名と「チューリップ」という会を立ち上げた。田原市内には地元農家をメンバーとしたいくつかのグループがあり、その中で「チューリップ」は味噌などの加工品やエプロン、農作業帽子を商品化する6次産業化の取り組みをしていたという。そうした中、行政の支援も受けながら「焼肉のたれ」を作り、地元の市民館祭りで売り始めたところ、売れ行きがよく、道の駅田原めっくんはうすの駅長の目に留まり、道の駅で販売するようになった。

眞智子さんは、「田原市では、農家さんがそれぞれ自家製の焼肉のたれを作っています。例えばトマト農家はトマトを入れたりするなど少しずつ材料が違います。今回のしおくり商品の「焼肉のたれ」は、材料のうち玉ねぎ、にんにく、みかんを自家栽培していて、その他の材料も国産のものを使い、添加物は使わずできるだけ安心安全な商品にこだわっています。焼肉だけではなく、野菜炒め、やきそば、チャーハンなどいろんな料理に使えて、今では田原市の皆さんに地元の味として親しまれています。」とうれしそうに語った。

受け継がれる「焼肉のたれ」

眞智子さんから「焼肉のたれ」を受け継いだのが、幹大さんの妻の智恵美さんだ。智恵美さんは、福岡県大牟田市出身で、高校卒業後、豊田市の看護の専門学校に進み、看護師として渥美病院に就職した。農家に嫁いでからは牧場の手伝いをしているが、毎日牛に餌を与えながら調子を確認するなど、看護師の経験が活きているという。

智恵美さんは、「田原は海のものや野菜がとてもおいしいんです。夏のとうもろこしは大好きだし、メロンやいちごなどの果物も多くて。海のものでは大あさりにはびっくりしました。そうしたものが物々交換できて、地域で自給自足で支えあって生きていると感じます。「焼肉のたれ」も伝統の味を引き継いで一人でやっているので大変ですが、買ってくれる人がすごくおいしいと言ってくれますし、たれづくりを通じて友人もできました。外から来たからこそ、こうしたつながりが必要だなと感じます。今では子供たちも手伝ってくれて、お母さんから引き継いだ味を子供にも引き継ぎたいですね。」と語ってくれた。

「焼肉のたれ」で田原を感じてほしい

最後に、幹大さん、眞智子さん、智恵美さんから、お客様に伝えたい想いを伺った。
幹大さんは田原牛の生産者として、「田原の農業はすごいのに、それを全国に知ってもらう方法があまりないんです。田原牛も地元では購入できますが、域外で手に入れようとするとふるさと納税くらいしか方法がなくて。僕は、おいしく食べてもらいたくて田原牛を育てているし、このふるさとの味の「焼肉のたれ」で味付けをすれば、田原牛のおいしさが際立つので、田原に遊びにきて地元の食材を味わってほしいです。」と語った。

眞智子さんは「焼肉のたれ」の加工者として、「もともと農家のお母さんたちが手作りで作っていたものを商品にしているので、地域の皆さんは正月や盆に帰郷した家族とバーベキューをして昔のなつかしい味を楽しんでいます。今後は、すき焼きやしゃぶしゃぶ用の自家製の”たれ”を作って、田原の食材でもっと田原の味を楽しんでもらえるようにしたいです。」と夢を語ってくれた。
智恵美さんは域外の出身者として、「この地域では出身が田原市でないのは私だけですが、子育ても地域で支えてもらい、地元の人のように付き合ってもらって、今では自分のふるさとになっています。野菜も肉も旬なものがたくさん食べられるし、どれもおいしいです。「焼肉のたれ」は田原牛に一番合う味だと思いますので、田原に来てぜひ味わってほしいです。」と楽しそうに話してくれた。

編集後記

智恵美さんの友人で、道の駅のスタッフの中神ルミ子さんにインタビューした。
地元の人が作るから地元の食材に合い、他の物では代えられないという。また辛さが控えめで子どもでも食べやすいので、ルミ子さんのお子さんはご飯にかけるほど大好物だそう。
ルミ子さんから一言。「牛屋さん自家製のお母さんの味で、私が一番にお薦めする”たれ”です。少し味が濃く甘辛くなるのが特徴で、野菜炒めなど、いろいろな料理の隠し味にもなります。一味加えるのに便利ですので、ぜひ使ってみてください。」

しおくりん東三河

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